愛知の冷凍庫遺体事件の林圭二被告 過去にも同じ手口で犯行をしていた
女性飲食店員を殺害し、遺体を冷凍庫に入れて福井県大野市の九頭竜(くずりゅう)湖に捨てたとして殺人などの罪で起訴された
林圭二被告(40)=岐阜県美濃加茂市=が、元交際相手の別の女性を暴行して死なせた疑いが強まったとして、
愛知県警は4日、傷害致死容疑で逮捕状を取った。林被告は死後に冷凍庫を購入して遺体を冷凍、切断して遺棄していたという。
さらに林被告の腕時計の文字盤部分から骨片が見つかっており、県警は5日、林被告を再逮捕して追及する方針。【岡大介、三上剛輝】
捜査関係者によると、女性は愛知県小牧市出身の20代。林被告と2003年ごろから交際し、09年7月ごろに行方不明となった。
林被告はこの頃、女性を自宅で暴行し、死なせた疑いがある。
林被告は、愛知県一宮市の飲食店員、森岡まどかさん(当時27歳)を11年11月に殺害したとして、殺人罪などで起訴された。
同時に起訴された渡辺智由(ともゆき)被告(35)=岐阜県富加町=が12年末、調べに対し「林被告の指示で、別の女性の遺体をバラバラにし、
山林に投げ捨てた」と供述。県警は供述通りに遺体の一部を発見、この女性のDNA型と一致した。
捜査関係者によると、林被告はこの女性を暴行して死なせたとみられる09年7月ごろ、死後に大型冷凍庫をインターネットで購入。
遺体を凍らせた後、渡辺被告と共に電動のこぎりなどで細かく切断し、2人で長野県や岐阜県の山やダム、川など数十カ所に遺棄したという。
冷凍庫は、九頭竜湖事件で使用されたものと、ほぼ同型という。
渡辺被告は「女性は林被告に監禁されていた」とも供述。林被告は女性と交際していた03〜09年、女性が自分に従わないと暴行したり、
自宅で監禁したりすることを繰り返していたとみられる。県警は、暴行を受けてけがをした女性が病院を受診した記録も確認した。
両被告は13年3月、この女性になりすまし、女性の知人男性に「手術費用の返済に困っている」などとメールを送って約85万円をだまし取ったり、
女性の口座から約525万円の金を引き出したりしたとして、詐欺や窃盗の容疑でも逮捕、起訴されている。
http://mainichi.jp/select/news/20131005k0000e040162000c.html