【速報】作家・山崎豊子さん死去 華麗なる一族や沈まぬ太陽、白い巨塔など
「白い巨塔」や「沈まぬ太陽」など、巨大組織の暗部や戦争のむごさを浮き彫りにする
長編小説を書き続けた直木賞作家の山崎やまさき豊子とよこさんが29日未明、死去した。
88歳。告別式は親族のみで行う。
大阪・船場の老舗の昆布商で生まれ、1944年、毎日新聞大阪本社に入社。
学芸部記者として在籍中の57年、生家をモデルにした「暖簾のれん」でデビュー。
58年、2作目の「花のれん」で直木賞を受賞し、退社して作家活動に入った。
国立大医学部の教授ポストをめぐる権力闘争を告発した「白い巨塔」(65〜69年)以来、
「華麗なる一族」(73年)、「不毛地帯」(76〜78年)、ジャンボ機墜落事故を招いた航空会社の腐敗体質をえぐった
「沈まぬ太陽」(99年)など、綿密な取材に基づく社会派の視点で、不条理な組織体質や権力の矛盾に切り込んだ。
作品は相次いでテレビドラマ化されて高視聴率を上げ、映画でも話題を呼んだ。
(2013年9月30日13時26分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20130930-OYT1T00643.htm