米政府機関、96年以来の閉鎖濃厚 暫定予算案を下院可決も上院拒否の構え
米下院は29日、オバマ政権が推進する医療保険改革法の実施を1年遅らせるため
再修正した暫定予算案を、野党共和党による賛成多数で可決した。与党民主党が
多数派の上院は拒否する構えで、10月1日からの政府機関の一部閉鎖が濃厚になった。
政府機関が閉鎖になれば、1996年以来の事態となる。数十万人規模の連邦政府
職員が休職となり、米国民生活に幅広い影響が及ぶ。政治対立による米財政運営の
機能不全が露呈し、金融市場の混乱を招きそうだ。
オバマ大統領は下院案に拒否権を発動する方針。カーニー大統領報道官は声明で
「共和党は政府機関閉鎖へ動いている」と指摘し、これまでの共和党の要求は「無謀で
無責任だ」と批判した。
暫定予算をめぐる一連の審議で、共和党は医療保険改革法の実行阻止を掲げている。
(共同)
□ソース:産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130929/amr13092914460005-n1.htm