除染の水、外洋に流出か 排水溝から放射性物質
東京電力福島第1原発の地上タンクから高濃度汚染水が漏れた問題で、
東電は12日、原発港湾外側の海から約150メートルの距離で外洋に直接
つながっている排水溝から、ストロンチウムなどベータ線を出す放射性物質が
1リットル当たり220ベクレル検出されたと発表した。上流の排水溝では除染作業が行われており、
東電は「除染で出た水の一部が排水溝に流れた可能性がある。汚染水の海への流出は否定できない」という見解を示した。
汚染水問題をめぐっては安倍晋三首相が東京五輪招致を決めた国際オリンピック委員会(IOC)
総会で「状況はコントロールされている」と断言したが、一向に改善されない東電のずさんな汚染水管
理態勢が露呈したことで、安倍首相の発言が実態と食い違っている状況が一層鮮明になった。
東電によると、排水溝は幅約1メートル、深さ約1.5メートル。11日に水を採取して放射性
物質濃度を調べた結果、10日の水に比べて数値が約12倍に上昇した。
(2013年9月13日 福島民友ニュース)
http://www.minyu-net.com/news/news/0913/news5.html