正規社員の平均年収 男343.8万円 女252.2万円 非正規社員の平均年収 男218.4万円 女174.8万円
内閣府が2013年6月18日に発表した2013年版「子ども・若者白書(旧青少年白書)」では、主に若年層に関する公的資料を取りまとめ、
多方面から若年層の実態を精査している。今回はその中から、若年層を中心とした雇用形態別などの賃金動向を見て行くことにする
(【発表リリース:子ども・若者白書(旧青少年白書)について】)。
今項目で白書が用いているデータは元々「平成24年賃金構造基本統計調査(全国)結果の概況」からのものであり、概要はすでに
【雇用形態別の平均賃金をグラフ化してみる】で精査済み。
一応概略的に解説しておくと、正社員の方が正社員以外と比べて賃金は高い。非正社員は正社員に対し、男性で6割強、女性で約7割。
http://www.garbagenews.com/img13/gn-20130331-24.gif そして直近の2012年における「世代別」「正社員・非正社員別」の平均賃金推移。白書では若年層のみの掲載様式に変更されているため、
改めて「賃金構造基本統計調査」をたどり、値を抽出した。これによると、やはり女性より男性、非正社員より正社員の方が賃金は高額だが、
歳を経るほど高額になるとは限らない状況にあるのも分かる。
http://www.garbagenews.com/img13/gn-20130908-16.gif http://www.garbagenews.com/img13/gn-20130908-17.gif 男女とも非正社員の賃金は歳を重ねてもほぼ横ばいのまま推移している。特に女性は30代前半がピークとなっている。これは正社員における
「社内でのさまざまな実績・経験による積み上げ」が、非正社員には無い事を意味する。
特殊な技術・資格を持ち、それこそ「渡りの職人」「孤高の匠」のような立場なら話は別だが、通常の非正社員には正社員と同じような「積上げ」を
期待できない。結果として賃金もそれ相応のものになる結果が、グラフのカーブ具合に現れている。
見方を変えると、女性の正社員と男性の非正社員の賃金体系は近しい間柄にある(繰り返しになるが、「残業代やボーナスの面では正社員が
優遇されている」ので、現実には女性正社員の方が優遇される)。女性就労者の現状を語る一面と見ることもできよう。
http://news.livedoor.com/article/detail/8047458/