http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130815/k10013787781000.html 連日猛暑が続く中国東部の浙江省では、夜間、冷房の効いた地方政府の庁舎を一般に開放するところがあり、涼しい宿泊場所として多くの住民が利用し
ています。
中国浙江省の紹興市は、今月11日に最高気温が44度1分に達するなど記録的な猛暑になっていて、夜になっても30度以上の蒸し暑い日が続いていま
す。
このため市政府は先月末から、冷房の効いた政府庁舎の会議棟のロビーを、夜8時以降、一般に開放するようにしました。
14日夜も、建設業や清掃業の仕事を終えた出稼ぎ労働者やその家族などが次々と訪れ、ござを敷いてくつろいでいました。
ロビーには飲み物や蚊取り線香も用意されていて、涼しい宿泊場所として人気が出て、連日50人ほどが利用しているということです。
隣接する安徽省から仕事を探しにきた男性は、「自分の泊まっている場所は一晩150円の安宿で、冷房もなく熱い。ここはお金もかからず冷房もあり、とて
も快適に眠ることができる」と話していました。
市政府の担当者は、「出稼ぎ労働者の生活環境はとても悪い。車庫に住んでいる人もいて、冷房施設もない。高い気温が続くかぎりは、施設を開放してい
きたい」と話していました。
中国で猛暑のために政府庁舎を宿泊場所として開放するのは極めて異例で、地方政府としては、地域経済を支える出稼ぎ労働者に配慮する姿勢をアピー
ルしたいねらいがあるとみられます。