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【テレビ】 大宣伝されてもＮＨＫ「あまちゃん」は８割弱が見ていない【視聴率】



　ガンガン宣伝され、みんなが知っているわりにいまいち売れない…。

　というのが「あまちゃん」だろう。週刊誌やスポーツ紙、全国紙はおろかライバルである民放のワイドショーまで特集を
組んで大々的に追い風を送っているにもかかわらず、平均視聴率は２日放送分が２２・８％でこれまでの最高を更新した
というからパッとしない。

　それ以前の最高は６月２９日の２２・６％。視聴率はすべてビデオリサーチ調べの関東地区における世帯平均だが、
近年の「ＮＨＫ朝の連続テレビ小説」の最高視聴率を見ると、「梅ちゃん先生」（２０１２年度前期）、「カーネーション」
（１１年度後期）、「てっぱん」（１０年度後期）、「ゲゲゲの女房」（１０年度前期）の方が高い。「あまちゃん」が
突出しているのは初回が、同テレビ小説では久々に２０％超えを記録したことだけ。

　他媒体の特集は勝手にやっていることだからＮＨＫの懐は痛まないが、映画や民放のドラマでこれほど力を入れて
話題としては盛り上がっているのに視聴率が２０％台前半、つまり８割弱が見ていないというのは、宣伝の失敗ということになる。

　話題としての「あまちゃん」に関心はあってもドラマそのものに食指が伸びない人が多いのか。同年代の知人女性に
聞いてみると「半沢直樹は見逃せないけど、あまちゃんは騒々しそうな感じで見る気がしない。特に音楽がダメ。あれで
イヤになってしまう…」。６月の都議選では違法使用する候補者が続出したというテーマ曲も、反応は人ぞれぞれ（当たり前だが）。

　ある意味、得意な現象とも言えるあまちゃん視聴率“伸び悩み”の怪。よく言えば、「記録（視聴率）よりも記憶に残る」
ドラマなのかもしれないが。

http://www.tokyo-sports.co.jp/blogwriter-watanabe/9374/