HTC、7-9月期は営業赤字の見通し
【台北】スマートフォンなどを手掛ける台湾の宏達国際電子(HTC)(2498.TW)は30日、
7-9月期(第3四半期)営業損益が赤字に転じる可能性が高いと明らかにした。
HTCはコスト高や競争激化を背景とする在庫増加に苦しんでいる。
7-9月期営業利益率は0?-8%を見込む。前期は1.5%、前年同期は7%だった。
売上高は前年同期比14.5?28.8%減の500億?600億台湾ドル(約1640億?1960億円)を予想。
これはウォール・ストリート・ジャーナルがまとめたアナリスト7人の平均予想667億台湾ドル、
さらに前期の707億台湾ドルも下回る水準だ。
売上高総利益率も18?21%への低下を見込む(前期は23.2%、前年同期は25%)。
アナリストらは、ユーザー評価の高い旗艦機種「HTC One(ワン)」の販売減速で、
HTCの市場シェアが7-12月期に一段と縮小する可能性があると指摘する。
マッコーリーのアナリスト、ダニエル・チャン氏は今月のリポートで、
5月に150万台でピークをつけたワンの販売台数が、7-9月期には月平均60?70万台に減少するとの予想を示した。
市場調査会社ガートナーの調べでは、HTCの1-3月期の世界シェアは5.3%で、前年同期の9.3%から低下した。
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887323670304578637610305660882.html