2013年7月24日、北京晩報によると、スイス金融機関・UBSが発表した価格と所得に
関する調査 (Prices and Earnings)がネットで注目を集めている。同調査では、
北京市で働く人は34分間の労働でハンバーガーの「ビッグマック」1つ分の収入を
得られるという。
一方、東京では9分間の労働で「ビッグマック」1つを得られ、世界で最速だった。
米ニューヨークと中国の香港は10分で2位だった。
さらに、iPhoneを基準とした収入の比較では、北京は16GBのiPhone 4Sを買うためには
184時間働く必要があり、ニューヨークは27.5時間と北京はニューヨークの6.7倍だった。
これに対しネットでは、「世界の平均値に達するためにはもはや腎臓を売るしかない」
との声もあった。
注目すべきは、調査で報告された労働時間と休暇時間の対比だ。北京は1日8時間労働で
年247日働くとすると、1年間の労働時間は1979時間となる。上海は1967時間(年間246日勤務)。
これに対し、欧州で最も勤務時間が多いのがスイスのジュネーブだが、
それでも年間1893時間(年間237日勤務)で、仏パリに至っては、
1558時間(年間195日勤務)だった。これから見ても北京の勤務時間は長いことが分かる。
さらに、有給休暇の日数に関しても北京や上海は欧州より少ないことがわかっている。
北京・上海は年間9日間しか有給休暇がなく、欧州で最も勤務時間が長いジュネーブでも
年間20日間で、パリは30日間だった。
この報告に中国のネットユーザーは、「生きることが大変、報告のランキングで祖国の脚を
引っ張ってしまった。いっそのこと欧州に飛ばしてくれ」と皮肉っていた。(翻訳・編集/内山)
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