http://mainichi.jp/select/news/20130724k0000e040154000c.html 大阪大産業科学研究所長の八木康史教授(視覚情報処理)は、防犯ビデオの映像に映った人の歩き方で個人を識別する「歩容鑑定
システム」のソフトを開発したと23日、発表した。顔がはっきりしない映像でも9割以上の確率で人物を特定できるという。犯罪捜査で
数年後の運用開始を目指す。
防犯カメラの映像は、顔の識別などに利用される際、解像度が低かったり、人物が遠くに映っていたりすると、認証できないことが多い。
八木教授によると、子どもから高齢者まで4000人の動きをデータベース化し、歩幅▽姿勢▽手の振り方??など、個人の癖を数値化
する技術を開発した。このソフトを用いると、防犯ビデオの映像と関係者の映像を比較して、防犯ビデオの映像に近い歩き方の人物を
絞り込む。
2歩、歩いている映像が1秒間あれば解析可能という。しかし、走っていたり、着ぐるみ姿▽かなり以前の映像だったりすると、絞り込み
は難しい。
八木教授は2003年からこの研究に取り組んでいる。警察からは年間十数件の鑑定依頼があり、09年には容疑者逮捕につながった
こともあるという。【江口一】