女性向け通販雑誌を読んだことがあるだろうか? あるいは、激安ショップのコスメフロアに立ち入ったことはあるだろうか?
女性にとっての「キレイになりたい」は、いわば、男のモテ&成功願望なのか?
「儲かる!」「モテる!」を謳うアイテムの通信販売の広告は男性誌でもよく見かける。
そんなグッズを好んで購入する「怪しい通販グッズマニア」だったという映画コメンテーターの有村昆氏に、その“効能”を聞いた。
「20代後半、ラジオの仕事でネタにしようと、フェロモン香水から身長を伸ばす器具、痩せるサプリまで、何でも買ってましたね。
幸い、お金はありますので(笑)。中でも面白いことがあったのが『開運ブレスレット』なんですよ」
有村氏が購入したのは、なんと5万6000円のパワーストーンブレスレット。「効果がなければ2週間は返品!」とのことで、気軽に購入したそうだが……。
「そのブレスレットをつけてラジオ番組のオーディションに行ったら、受かったんですよ。しかも、つけはじめてから1〜2週間で彼女もできちゃって。
なんだか、返品もできなくなってしまって。1年半くらいつけていました(笑)」
もちろん、効果がまるでなかったアイテムもあったが、「あえて怪しい場所に踏み込んで学んだことも多かった」という。
「モノ自体に効果がなくても、使うことで気分が変わるというか、ポジティブになれる面は確実にありました。
僕は『ツイてる!』が口癖なんですが、不思議と言い続けるとポジティブなオーラが周囲に伝わり、実際にツイてくるのと同じで。
また、失敗したとしても『自己投資』と思えば悪くない。僕の場合はネタになりますし」
実際、開運ブレスレットのおかげ(?)で受かったラジオ番組は続いていて、結果として、映画コメンテーターとして活動する今をつくるきっかけになった。
「痩せるグッズに頼る女性には『走れよ!』と思いますが(笑)、こうしたグッズの効果って、心理的な部分も少なくないと思うんです。
人間には“根拠のない自信”って重要で、グッズを買う、試してみるという行為を始めることから不安が消えて前向きになれたりもする。
何かの行動のきっかけになればそれもひとつの効果なんじゃないでしょうかね」
http://nikkan-spa.jp/452469