大阪市のテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(USJ)で大学生らが迷惑行為を繰り返し、アトラクションを中断させた問題で、大阪府警が威力業務妨害などの疑いで捜査を始めたことが捜査関係者への取材で分かった。
USJが被害届を提出し、府警が受理した。テーマパークにおける迷惑行為について、警察が捜査に乗り出すのは異例だ。
この問題は、神戸大、同志社大、関西外国語大などの学生がアトラクションで迷惑行為を繰り返し、インターネット上で自慢するなどして発覚した。
学生らは昨年3月〜今年3月、急流を下るボートに乗ってわざと傾けて転覆させたり、別の水上アトラクションでは乗り物から飛び降りて運行を停止させるなど、迷惑行為を繰り返したとされる。
また、ジェットコースターで手首を骨折したという虚偽の内容を、ツイッターに投稿していたという。
ネット上で迷惑行為を自慢したことに対し、批判の書き込みが相次いで、大学には苦情などが殺到したという。大学側や学生はUSJに謝罪するなどし、神戸大では関与した学生を停学処分にするなどした。
一方、USJは、こうした迷惑行為が重大な事故につながり、模倣する者も相次ぐ可能性が高く、威力業務妨害の疑いがあると判断し、被害届の提出に踏み切った。取材に「他の利用客の安全確保を第一に考えた」としている。
被害届では容疑者を特定しなかった。今月10日に府警此花署に提出し、受理された。府警は今後、大学生らから事情を聴くなどし、立件の可否を検討していく方針。【高橋隆輔】
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