シカ食害、奥多摩の攻防戦　猟師ら、ＧＰＳやヘリも活用

　【石川瀬里】全国的に広がる鹿の食害。東京も例外ではない。都内には１２００頭近くのニホンジカが生息していると言われ、
分布域は拡大しつつある。都は年間６００頭程度の捕獲目標を掲げるが、猟師の高齢化や鹿肉の有効利用など様々な課題が
あがっている。
　奥多摩町は都内の鹿駆除の「主戦場」だ。町は、平均年齢６０歳を超える猟師と日々、対策を練っている。 ５月の早朝、
奥多摩町の小河内（おごうち）ダム周辺に鮮やかなオレンジ色のベストや帽子を身につけた奥多摩猟友会の駆除隊１１人が
集まった。猟犬の首輪には、長く伸びた２本のアンテナがある。全地球測位システム（ＧＰＳ）装置だ。鹿を見つけるとほえるため、
チームで聞けるようマイクも取り付ける。坂村義照会長（５８）は「鹿は賢い。頭使って体力を保たないと」と話す。
　全国の野生鳥獣による農作物被害は２２６億２７００万円（２０１１年度）にのぼる。うち、鹿による被害は８２億６千万円で
最も割合が高い。都内での鹿による被害はここ数年、年間３００万円前後だが、０６年度には奥多摩町のワサビを中心に
作物を食べられる被害が約６２０万円にのぼった。
　年間４００〜６００頭近くが捕獲され、防護ネットや電気柵など農家も対策を工夫しているが、数を減らすには猟友会に
頼らざるを得ないのが現状だ。

　農業被害だけではない。絶滅危惧種のコウリンカやヤマタイミンガサなどの植物が食い荒らされて減る一方、ワラビなど
鹿が好まない植物が増え、生態系の単純化が危惧されている。幼木を好むため、植林しても木が育たないまま山の裸地化が進み、
土砂の流出も起こっている。奥多摩は東京の水源林でもあり、水路が土砂で遮断されれば大きな影響がでかねない。
　町は年間１４００万円で同会に駆除を委託している。週３回の定期出動に加え、猟犬のえさ代などを引くと日当は６千円程度。
会員は全部で約４０人で、事故防止のため１０人以上集まらない場合は中止となる。 １０年ほど前は１日に２０頭近く駆除できたが、
今では１日１〜２頭程度。少ない人数で効率よく猟をするためにも、鹿の目撃や捕獲状況を１０年分ほどデータで分析し、
地図に落とし込み、猟場を決める。坂村さんは「１５人くらい集まれば、いろんな角度から鹿を狙えるのだが」と話す。
（続く）

　都内最高峰の雲取山（２０１７メートル）は登るまで時間がかかるため、都のヘリで山頂まで行き、下山しながら猟をする。
駆除は各都道府県から許可をもらわなくてはならないが、「鹿はそれがわかっていて山梨側や埼玉側に逃げてしまう」。
０６年度からは埼玉、山梨両県と日程を合わせ、共同捕獲も行っている。

■肉の販売・料理、若者も向き合う

　課題に向き合う若い世代も出始めた。奥多摩町の「森林恵工房　峰」は都内唯一の鹿肉処理施設だ。町が約４千万円で設置し、
２００４年に事業を始めた。 酒井卓真さん（３２）は長野や山梨などへ肉の処理方法の講義にも出向く。奥多摩ブランドの鹿肉を
売り出して町の経済を活気づけるとともに、若い世代が狩猟に興味を持ってもらうことも狙っている。
　厚生労働省の通達にのっとって鹿を処理をする場合、臓器などに弾が当たっていないこと、捕獲してから２時間以内に
処理施設に運ぶことなど細かい基準が定められている。だが、成長したニホンジカの雄だと体重５０〜６０キロほど。山から
降ろすにも時間がかかるため、特定の部位だけ山でさばいて、後は土に埋めるケースが全国的にも多いという。 このため、
酒井さんは猟場付近に車で待機し、捕獲の連絡を受けて山に登って受け取ることもあるという。背ロースは町内で１００グラム
５００円程度で取引されているという。 料理を通して、鹿への理解を深めてもらおうという動きも出てきた。
　三軒茶屋に毎週金曜日だけオープンする「エゾシカフェ」。店の入り口にはシカのかぶり物が飾られている。エゾシカ肉の
通販やイベントを手がけている「クイージ」の石崎英治さん（３５）がアンテナショップとして３年前に始めた。 メニューは日替わりで、
エゾシカ肉のサラダ、レバーペースト、ステーキや肉じゃがなど。全品７００円で提供する。３０代の女性が多く、予約でいっぱいになる日もあるという。
（続く）

　石崎さんは北海道大で林業や環境学を学んだ。「北海道で環境を学べば最終的に鹿にたどり着く」。農業被害よりも、
希少植生が食い荒らされる環境被害の方が甚大だという。 供給量が安定しないニホンジカは扱っていない。店のコンセプトは
「エゾシカをもっと知ってもらって好きになって欲しい」。石崎さんは「あなたが鹿管理の担い手です、と言われたら気が重いでしょ？
まずはおいしく食べてもらいたいので」

http://digital.asahi.com/articles/TKY201306290364.html?ref=comkiji_txt_end_kjid_TKY201306290364

関連ニュース
尾瀬公園　シカ食害防止に新手段
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukushima/news/20130630-OYT8T00868.htm

関連情報
奥多摩町における山林の シカ被害現状と対策
http://www.fsifee.u-gakugei.ac.jp/gp/pdf/H18/report/p101-104.pdf
鳥獣害事例集（東京都奥多摩町）
http://www.sanson.or.jp/tyouzyu/zirei/okutama.html
東京の森と木　シカが森を破壊する
http://www.tamamori.jp/special_deer/special_deer.php?m=detail_02
東京都多摩地域におけるニホンジカと共存するための技術開発
http://www.tokyo-aff.or.jp/center/kenkyuseika/no7_kenkyuhokoku/no7_02.pdf

東京都環境局
http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/nature/animals_plants/birds/capture.html
猟友会
http://toryo.org/yugai.html
http://www.moriniikou.jp/index.php?itemid=237&catid=8&blogid=4
第2期 東京都シカ保護管理計画
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2008/03/DATA/20i3re00.pdf

全国から集めた選抜ニート50人を野にはなって闘わせよう
闘う様を中継してくれ

戦闘ヘリ出してもらえ。ＩＲＳＴで探して３０ｍｍチェーンガンで粉砕。
木っ端微塵にしとけば誤射してもわからんだろ

しかたないな、食うしかない

シカが山ヒルも連れてくるからヒルの生息域が広がって場所によっては悲惨なことになってる

10年ほど前は1日20頭近く駆除できて、数の増えた今はなぜ1-2頭？

奈良だな
奈良に移送するしかない
奈良をシカのゲットー、アウシュビッツにするしかない

>>8
ハンターが減ってるから
http://econavi.eic.or.jp/ecorepo/eat/127

ヘリ使って大金使ったり死にかけの爺共にに頼るくらいならオオカミ100匹くらい輸入しろよ

>>11
近隣民家の人達を何人か食べるけどそれでいいんだね

ハンターの年収が300万超えるならやりたいな

奥多摩ってピカってるのに農業とかやめろよｗｗ

>>13
鹿狩るくらいでそんなもらえるわけないだろ

北海道での鹿一掃作戦で自衛隊は失敗したけど一般にしれわたってないんだろうな。
鹿の駆除は難しいんだぞ

>>11
こうゆう基地外がいるんだな。

畑の片隅にセントリーガン設置しとけばおk

>>14
汚染されたのは奥多摩っていっても人も入って行かないような奥地だぞ
http://i.imgur.com/6miJ0it.jpg

>>12
オオカミって人襲うのか？
山に分け入って縄張りに入ったんならともかく

日当6000円で14万円/23日か。
技術職で肉体労働でこれじゃ話にならんな。

と思ったが鹿肉の売上は個人収入になるのかな？

>>14
その言葉のセンス、日本人じゃねーな

>>20
普通に食べるだろ