アメリカでオレオレ詐欺急増

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1 アメリカンワイヤーヘア(dion軍)

「オレオレ詐欺」や「振り込め詐欺」として日本で知られる家族のふりをして高齢者をだまして
金を奪う詐欺が米国でも急増し、当局などが警戒を呼びかけている。
孫を装って金を要求することから、米国では「祖父母詐欺」と呼ばれている。米連邦取引委員会
(FTC)の統計によれば、発生件数は2009年には743件だったのに対し、2010年以降は
4万件を超える。通報されなかった件数はさらに多いとみられる。

ニュージャージー州に住むジョン・ミキーティンさんと妻のアンさんも被害者だ。去年の秋、
孫のダニエルさんをかたった電話のせいで、夫妻は2日間にわたってパニック状態に陥った。
孫のふりをした犯人は、メキシコで自動車事故を起こし、留置所を出るには1800ドルが
必要だと語った。翌日になると、今度は財布を盗まれたので、パスポートを新たに作るのに
2400ドル必要だと言ってきた。

孫を助けたい一心で、夫妻はメキシコに2回、送金を行った。そのうち1回の手続きが失敗したと
聞かされ、もう1回送金を行った。だがその後、連絡が途絶え、だまされたことに気づいたという。
被害金額は7000ドル近い。「孫に何かあったら一大事だもの、パニックにもなる」とアンさんは
当時を振り返った。

警察に届けたが、現金は行方知れず。警察からは振り込んだ金が戻ってくる可能性は
ほとんどないと告げられた。

全米退職者協会(AARP)で詐欺の相談電話を受けているジーン・マティセン氏は「流行病の
ごとく、どこででも起きている」と語る。今年に入ってからの相談件数は数百件に上るという。

「おばあちゃんいる?」と話しかけ、家族の名前などの個人情報を被害者から聞き出すのが
常套(じょうとう)手段だ。親には黙っておいてくれと頼み、事実確認を遅らせるのも手口。
声が変だと指摘すれば、鼻や口をけがしたせいだと答えるという。

いったん送金が行われれば、その後も電話がかかってくる可能性が高く、弁護士や医者などを
装って電話してくるという。
http://www.cnn.co.jp/usa/35032440.html