http://www.asahi.com/international/update/0514/TKY201305140284.html 【北京=林望】中国政府は14日、3年ぶりの「人権白書」を発表した。人権保護のための取り組みが「計画的、安定的かつ全面的に
推し進められる新段階」に入ったと自賛。経済発展による暮らしの向上を強調したが、法治や言論、民族、環境などを巡る厳しい現
実には触れていない。
白書は「長年の努力で人民の生活、民主、法治、社会保障、環境保護の水準は大きくステップアップした」と強調。具体的な取り組み
として、改正刑事訴訟法に「人権の尊重」という文言を盛り込んだほか、ネットの発展で言論空間が広がったり、大気汚染の観測シス
テムが拡充されたりしたことなどを挙げた。
しかし、議会に当たる人民代表大会への立候補の妨害や、ネット利用に実名登録が求められたこと、少数民族の就職差別などには
触れなかった。