4月の倒産件数は6カ月連続減 カブトデコム清算開始で負債総額は3倍増
東京商工リサーチが10日発表した4月の全国の企業倒産件数(負債額1千万円以上)によると、
前年同月比10・4%減の899件となり、6カ月連続で前年実績を下回った。中小企業の資金繰りを
支援する中小企業金融円滑化法(返済猶予法)は3月末に終わったが、政策効果が持続している
とみられる。
倒産件数は4月として、1991年以来22年ぶりに900件を割り込んだ。ただ負債総額は約3倍
増の6859億円となった。特別清算の開始決定を受けた建設不動産会社「カブトデコム」(札幌市)
の負債5061億円が押し上げた。
調査担当者は、円安の進行の影響に関し「中小・零細企業を中心に、燃料や建築資材の調達
費用の増加が幅広い業種に波及することが見込まれる」と指摘した。
http://www.sankeibiz.jp/business/news/130510/bsg1305101921010-n1.htm