http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130501-OYT1T00128.htm?from=ylist 路上でひったくりをしたなどとして、窃盗罪に問われた元九州大大学院生の辰野由弥(ゆうや)被告(23)に対する判決が30日、
福岡地裁であった。
大橋弘治裁判官は「卑劣で危険な犯行だが、一部の被害者と示談が成立し、退学処分となっている」などとして、懲役2年6月、
保護観察付き執行猶予3年(求刑・懲役3年)の有罪判決を言い渡した。
判決によると、辰野被告は昨年7〜同11月、福岡市博多区などの路上で、3人のバッグなどをひったくり、計約13万円を窃取し、
2008〜11年には、同市東区の九州大図書館などで、3人から計約5万8000円を盗んだ。
被告人質問で、犯行動機について、辰野被告は「大学の研究室に入ってから、深夜まで研究する生活が続き、アルバイトがで
きなかった」と供述。博士課程への進学費用が高額なことを知って悩んでいた、としていた。
大橋裁判官は「学費や将来の悩みを絶対に言い訳にしないでください。同じ境遇の人が罪を犯すわけではない」と説諭。「猶予
期間中、なぜ窃盗をしてしまったのか、自分を見つめ直してほしい」と述べた。