ドイツで新党旗揚げ、目標は「ユーロ廃止」
9月に総選挙を控えるドイツで、14日、新しい政党が旗揚げしました。目標は「ユーロの廃止」と
独自通貨の導入で、他のユーロ圏諸国への支援に不満を持つ人々を中心に支持を集めています。
「ユーロを廃止する代わりにドイツマルクの復活を目標にかかげる新党の大会には2000人以上
が集まり、会場は熱気に包まれています」(記者)
「ユーロの導入は歴史の誤りだが、誤りは修正できる。ユーロが無くなってもヨーロッパが無く
なるわけではない」(「ドイツのための選択肢」 ベルント・ルッケ代表)
経済学者やジャーナリストらが立ち上げた新党「ドイツのための選択肢」は、ユーロの段階的な
廃止や自国通貨の導入を求めていて、会場には、かつてのマルク紙幣を身につけるなどした支持者
が集まりました。
「(マルクは)懐かしいね。マルク復活もあり得るが、新たな通貨を導入する必要があるかも
しれない」(支持者)
「ユーロのせいで状況は悪化しているので、別の通貨が必要です」(支持者)
ドイツでは、財政危機に陥ったキプロスなど南欧諸国を支援するための「負担」に反発が強まって
おり、最新の世論調査では、「マルク復活」を求める人が27%に上っています。ユーロ圏を支えて
きた盟主ドイツで「反ユーロ」を掲げる新党が躍進すれば、ヨーロッパ経済の新たな火種にもなり
かねません。(15日07:34)
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye5307338.html