8日夜、JR函館線の八雲駅で、停車中の特急列車の床下から火が出て、煙が車内に入り込んだトラブルで、この車両のエンジンの一部に穴が空いていたことがJRなどへの取材でわかりました。
JRはこの穴からエンジンの潤滑油が漏れて引火したとみて調べています。
8日午後8時50分ごろ、JR函館線の八雲駅で、停車中の札幌から函館に向かう特急「北斗20号」の車両の床下から火が出て煙が車内に入り込みました。
すぐに消火され、乗客111人には、けがはありませんでした。
JRの調べで、火は7両編成のうち、4号車の床下にある「消音器」という装置の一部から出て周辺には油のようなものが付着していましたが、新たに近くのエンジンの上部に10センチ程度の穴が開
いていたことがJR北海道や北海道運輸局への取材でわかりました。JRはこの穴からエンジン内部に使われる潤滑油が漏れ、高温になっている「消音器」に付着して引火したとみて、午後から運輸局
の担当者とともに車両の状況を調べることにしています。
火が出た車両が置かれている函館市のJR北海道函館運輸所では、9日午後、JRのほか、北海道運輸局や警察の担当者が訪れ、30人余りが合同で調査を行いました。そして、車両の高さ30センチ
のところにある「消音器」などを懐中電灯で照らして入念に調べていました。
合同の調査はおよそ2時間半余りで終わり、運輸局の担当者は10日も調査を行うと話していました。
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20130409/e447eef5497c5d3afbb8114c70d8eb03.html