営業禁止中の店で飲食提供…再びノロ集団感染
神奈川県警生活経済課は13日、茅ヶ崎市幸町の料理店「中味川」の経営会社役員中三川俊行容疑者(60)を食品衛生法違反(営業禁止期間中の営業)容疑で逮捕した。
発表によると、中三川容疑者は昨年12月15日夜、ノロウイルスによる集団感染で営業禁止中だったにもかかわらず、同店で30〜64歳の男女4人に飲食を提供した疑い。このうち3人が嘔吐(おうと)や下痢などノロウイルスの症状を訴えた。
同店では同9日、飲食した客17人がノロウイルスに感染。同13日に客から連絡を受けた茅ヶ崎保健福祉事務所が立ち入り検査を行い、同15日夕から営業を禁止していた。
調べに対し、中三川容疑者は「15日にいた客のことはよく覚えていない」と容疑を否認している。
同日に妻や息子夫婦と飲食した男性(64)は読売新聞の取材に対し、「15日の午後8時過ぎから夕飯を食べ始めた。店から一切説明はなく、事情を知っていれば食べなかった。死んでいたかもしれない」と憤っていた。
同店の営業禁止処分は同17日午後、解除された。
(2013年2月14日07時18分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130213-OYT1T01705.htm