スレタイ:【アベノミクス】 日本の景気指数 2ヶ月連続で上方修正 「次第に改善が明確になっていく」
景気の現状判断、2カ月連続で上方修正=2月日銀金融経済月報
[東京 15日 ロイター] 日銀は15日に公表した2月の金融経済月報で、景気の現状判断について「下げ止まりつつある」とし、前月の「弱めに推移している」
との判断から上方修正した。景気判断の上方修正は2カ月連続。輸出の減少ペースが緩やかになっているほか、個人消費も底堅く、生産が下げ止まりつつ
あると判断した。
景気の先行きについては「当面横ばい圏内となったあと、国内需要が各種経済対策の効果もあって底堅く推移し、海外経済が減速した状態から脱していくに
つれて緩やかな回復経路に復していく」との判断を維持した。
鉱工業生産は「下げ止まりつつある」とし、前月の「減少している」から上方修正した。エコカー補助金の反動を受けた乗用車の国内向け減少や日中関係など
の影響が和らぎつつあるほか、米国向けの輸出が堅調に推移している。
生産の先行きについては「海外経済が減速した状態から次第に脱していくにつれて、輸出の改善にあわせて持ち直しに転じていく」とした。
輸出は「引き続き減少しているものの、そのペースは緩やかになってきている」とした。米国向けが11月、12月と2カ月連続で増加し、下げ止まりつつある。
日中関係の影響についても、徐々に緩和の方向にあり、先行きの輸出は、下げ止まりから持ち直しに転じていくと判断している。
物価の先行きについては、「国内企業物価は当面上昇を続ける」とし、「消費者物価の前年比は当面、前年のエネルギー関連や耐久消費財の動きの反動から
マイナスとなったあと、再びゼロ%近傍で推移するとみられる」とした。
先行きの雇用者所得については「経済活動や企業業績の持ち直しがはっきりするにつれて、次第に改善が明確になっていくと考えられる」としている。
(ロイターニュース 石田仁志;編集 田中志保)
http://jp.reuters.com/article/jpeconomy/idJPTYE91E01W20130215