人質事件で内通者3人を逮捕
アルジェリアで起きたイスラム武装勢力による人質事件で、地元のメディアは天然ガスの関連施設で働いていた3人が、
内部の情報を武装勢力に漏らした疑いで逮捕されたと伝え、治安当局が事件の全容の解明を進めているものとみられます。
先月16日、アルジェリア東部のイナメナスの天然ガスの関連施設がイスラム武装勢力に襲撃され、
日本人10人を含む多数の外国人が死亡した事件を巡って、アルジェリアの有力紙「エルハバル」は8日、
治安当局が施設で働いていた3人を逮捕したと伝えました。
逮捕されたのはイギリスの石油大手「BP」の警備員や、アルジェリアの国営の石油会社「ソナトラック」の運転手として働いていた
28歳から34歳までの男3人で、施設の地図や外国人が宿泊していた部屋の番号を武装勢力に漏らした疑いがもたれています。
3人は事件当日、仕事を休んでおり、隣国のマリやニジェールに国際電話をかけていた記録が治安当局によって確認されたということです。
この施設では、軍や警察と民間の警備会社による三重の警備体制がとられていたにもかかわらず、
武装勢力がなぜ侵入できたのかが問題になっており、治安当局では当日の警備の状況やほかにも内通者がいなかったかなど、
事件の全容の解明を進めているものとみられます。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130209/t10015408961000.html