父親(70)が病死で大阪府職員の息子(40)を逮捕起訴、1年4ヶ月間勾留
傷害致死で起訴、一転「病死」鑑定…男性を保釈
父親(当時70歳)に暴行を加えて死亡させたとして傷害致死罪で一昨年10月に起訴された大阪府職員の男性(41)(起訴休職中)の公判前整理手続きで、大阪地裁堺支部による再鑑定の結果、死因は「心不全による病死」との所見が示されたことがわかった。
検察は、父親の胸の骨が折れていたことを根拠に起訴したが、鑑定医は、救急隊員らの1時間40分に及ぶ心臓マッサージで折れたと判断したという。
起訴後の鑑定で事件性が否定されるのは異例。同支部は4日、逮捕後、約1年4か月間にわたって勾留された男性の保釈を決定。
男性は保釈された。大阪地検幹部は取材に対し「公判前でもあり、何も話せない」としているが、同罪での起訴を維持するかどうかを検討するとみられる。
(2013年2月6日 読売新聞)
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=72373 ■事件時のニュース(産経)
29日午後8時25分ごろ、堺市南区の民家から「親子げんかをしている」と110番があった。
南堺署員が駆け付けると、無職、菜切重雄さん(70)が倒れており、病院に搬送されたが、約2時間後に死亡した。
南堺署によると、菜切さんの息子(40)が自宅で睡眠導入剤を大量服用して自殺を図ろうとし、これを菜切さんが制止。もみ合っている最中に何らかの理由で死亡したとみられ、同署は傷害致死容疑で息子から事情を聴いている。
菜切さんは別の場所に住み、これまでも息子が自殺を図ろうとするたびに駆け付けていた。
菜切さんに目立った外傷はなく、同署が司法解剖して死因を調べる。