金沢のサウナ「サンパリオ」事業停止・・・
東京商工リサーチ、帝国データバンク両金沢支店によると、金沢市東力3丁目の温浴施 設・サウナ「サンパリオ」を経営する
尚和(同市東力3丁目、中村和夫社長)は28日、 事業を停止し、事後処理を内田清隆、渡辺数磨両弁護士に一任、
自己破産申請の準備に入 った。スーパー銭湯など同業の競合により集客が減少したためで、
負債は東京商工リサー チが約5億円、帝国データバンクが約2億3千万円とみている。
両支店によると、サンパリオは1988(昭和63)年創業で、県内の温浴施設の中で も草分け的存在だった。
尚和は2007年に、永和商事グループから営業権を取得した。
08年にはピークとなる売上高約5億円を計上したが、近年の競合の激化により、客足 が伸びず売り上げは減少。
営業権を取得した際の資金負担、燃料高騰なども重荷となり、 資金繰りが悪化したらしい。
昨年6月には税金滞納により、金沢市から不動産の差し押さえを受けていたという。従 業員は約40人とみられる。
25年間続いた温浴施設が事業停止し、多くの人々から愛された「憩いの場」が金沢市内からまた一つ消えた。
利用者からは「寂しい」「残念」と惜しむ声が聞かれた。
28日早朝に来店した同市内のタクシー運転手男性(64)は「営業停止を知らせるア ナウンスが店内に流れ驚いた。
創業当時から通っているので信じられない」と声を落とし た。
同市内では、昨年4月に片町の「サウナオーロラ」が32年の歴史に幕を下ろした。
同市内の自営業男性(60)は「ゆっくりとくつろげる楽園のような場所がなくなってしまった」と話した。
北國新聞
http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20130129301.htm サンパリオHP
http://www.sanpario.co.jp/