マクドナルド原田社長「おかしい・・・顧客が戻らない・・・」「もはや100円メニューにお得感はない」

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571 サビイロネコ(東京都)
Enjoy! 60秒サービスはマーケティングの基本を全然分かってないんだよね。多少の集客効果はあるかもしれんが、
お客さんは並ぶだろ。で、60秒の砂時計がスタートする。スタートした以上期待してわくわくするよな。
いつもより1分が長く感じられるだろう。イライラしながら待つ人もいるかもしれないね。
で、大抵の場合直前で間に合いましたーって品物が届いて、砂時計はひっくり返されて終わり。
これ、マーケティングでは一番やっちゃいけない手法なんだよ。だってお客さんはチャンスを与えられた以上期待する。
期待させて待たせたあげくそれを取り上げるわけ。お客さんは「待たされたイライラ感」と「サービス券を得られなかった
損失感」だけ味わって帰ることになる。対価に見合う商品は得たし、損もしてないはずなのに、お客さんは損をしたような
錯覚におちいるわけ。これはヤバイ。実にヤバイ。

もちろんこのサービスに興味のないお客さんには粗雑に作られたハンバーガーが届くだけだしね。
こういうサービスっていうのはクーポン券でもいいけど「使ったら何かが得られた気分になる」ことで
お客さんに充足感、お徳感を与えるのが大事なんだよ。その基本が全然できてない。

更に客が得するのは店員が過失したとき。つまり店員が努力するとお客が損をするという構図になっていて、
客としては店員の努力放棄を潜在的に願うことになり、そういうのが潜在的に好きじゃないお客さんの中では
うまく言語化して説明できないモヤモヤのようなモノが残る。

マーケティング史上に残る失敗マーケティングのやり方として10年後のその道の教科書に載りかねないレベルだと思うよ。