http://www.news-postseven.com/archives/20130121_167255.html 解放同盟の差別表現問題のプロ 橋下徹差別報道について語る
2013.01.21 16:00
検証は宮崎・小林両氏の対談形式で進み、主に以下の五報道が俎上に上る。
(1)『週刊朝日』「ハシシタ」
(2)同誌2012年8月17日号の〈「血脈」追求第一弾〉
(3)『週刊文春』
(4)『週刊新潮』(共に2011年11月3日号)における大阪ダブル選挙に際した〈悪質かつ差別的なネガティブ・キャンペー
ン〉
(5)『新潮45』2011年11月号の「『最も危険な政治家』橋下徹研究」(文・上原善広)
「実は(1)から(4)まで元ネタは(5)の『新潮45』にあって、朝日が佐野さんを担ぎ出した構図と同様、部落出身のフリー
ライター・上原が書けばセーフだと〈弾除け〉にされた。しかも出版界はこんな“売らんかな”の差別記事を『編集者が選
ぶ雑誌ジャーナリズム賞大賞』に選んだ。世論やネットの反応の方がずっとマトモです」
例えば一昨年の大阪市長戦では、センセーショナルな血脈報道が橋下氏の圧勝を後押しする格好となった。
「こんなやり方はおかしい、卑劣だと、差別のきつい大阪ですら市民は健全な判断を下した。今回の朝日の件でもツイッター
は橋下支持・佐野批判が圧倒的で、〈好き嫌いは別にして〉と事態を冷静に見ている人も多い。それが文化人知識人のブロ
グになると、表現の自由を理由にした朝日擁護がいきなり増えるんです」
問題は事実誤認にも表現の自由にもプライバシーの侵害にもない。それは橋下氏自身明言していることで、「事実」と人
格を結びつけ、〈ほら、アレですよ、アレ〉と仄めかす〈イメージ操作〉こそが、問題なのだと。
「実は朝日を擁護した人ほど人権派なのに、反差別の社会的連帯と政治的立場を、なぜ切り離せないのか? 情けないこと
にその点を最も混同したのが解放同盟で、抗議文に〈橋下徹氏を擁護するために抗議しているわけではありません〉と付け
加えるなど、真底から糾弾をしていない。