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109 ベンガル(大阪府)
“イクメンの暴走”で亀裂が走る夫婦が増加中

いまや完全に定着したイクメンという言葉。「イクメンプロジェクト」を立ち上げて旗振り役となる厚生労働省や、イクメン芸能人たちの影響もあって、男性が積極的に育児参加することは、もはや義務になった感すらある。

 だが一方で、そのような“イクメン役”を頑張りすぎて身を崩してしまう男性も増えているという。埼玉県を中心に家事サポートサービスを手掛ける「アイナロハ」代表の渡辺大地氏はこう話す。

 「僕がこのサービスを立ち上げたのは約1年前。当初は『もっと男性が育児参加をしよう』と訴えていくつもりだったのですが、いざ始めてみると状況は想定していたものと違いました。
育児を頑張りすぎて自分がダウンしてしまう人が多かったんです。毎晩早めに仕事を切り上げて帰宅して土日は付きっきりで赤ちゃんの面倒をみたり、『男の家事は料理だ!』と張り切って突っ走ったり。
でも実は、奥さんがしてほしいのは掃除だったり買い物だったり、人によってさまざま。だから、奥さんの産後のイライラも重なって、意見の違いから喧嘩したり。ちょっと暴走ぎみにイクメンを頑張った挙句、自分の体がもたなくなってしまうんです」

 ひどいケースだと、旦那さんが“産後うつ”になってしまうこともあるという。

 「ウチに相談に来た方で、お母さんと赤ちゃんが実家に里帰りをしたのですが、実母と衝突してしまい里帰りを中断して帰ってきたそうです。そこで父親が『俺が家事も育児も全部やってやる!』と宣言。
けれど、生後まもない赤ちゃんの世話を仕事と並行でできるわけもなく……。結果、1か月で燃え尽きてしまって、その後体調を崩して数か月も会社を休むことになってしまったそうです」

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130118-00000501-sspa-soci