元書記官と接触の玄葉氏秘書、大臣室にも出入り
スパイ活動の疑いが持たれていた中国大使館の元1等書記官(45)(外国人登録法違反容疑などで
書類送検、起訴猶予)と接触していた玄葉光一郎前外相(48)の男性私設秘書(43)は、
玄葉氏の自宅に一時住み込みで働くなど、極めて近い立場にあった。
玄葉事務所などによると、秘書は松下政経塾に在籍中の1996年、玄葉氏の自宅に住み込み、
運転手などとして玄葉氏の衆院選を手伝ったという。その後私設秘書となり、地方議員などを
経験した後、昨年は再び玄葉氏の秘書として、東日本大震災で被害を受けた相馬港(福島県)の
復旧事業着工式など、福島県内の行事に代理出席していた。報酬はなかったが、
旅費などの経費は負担してもらい、玄葉氏が福島入りした際には運転手を務めた。
上京時外務大臣室にも出入りしていたという。
一方、秘書は99年、同塾に在籍していた元書記官と知り合い、その後も交流を続けた。
昨年9月の訪中時は、元書記官が関わった農産物対中輸出事業の舞台である展示施設を
見学したり、飲食をともにしたりした。秘書によると、元書記官は容疑について、
「日本の役所に言われた手続きをしただけで、身分を偽ってはいない」「自分は研究機関の
出身で、外交官の身分は一時的なものだった」などと話していたという。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130114-OYT1T00193.htm