【 `八´】中国へ旅行に行く日本人85%減
2013年1〜3月に出発するJTBなど旅行主要四社の海外パッケージツアーの予約者数合計が、
欧州行きは前年同期比で約40%伸びている一方、日中関係の悪化が響く
中国行きは約85%減と大きく落ち込んでいることが二十九日、分かった。
中国などを除けば、円高基調が続く中で海外旅行は堅調。
グアムやサイパンなどのミクロネシアは約14%増、米ハワイも約12%増となり、
全方面合計でも約3%増えた。
団塊世代の夫婦や女性グループらの参加者が目立ち、最大手のJTBは
2013年の日本人の海外旅行者数が1870万人と、2年連続で過去最高を更新すると予測する。
2013年と2012年の1〜3月出発ツアーについて、それぞれ前年11月下旬時点の予約数を比較。
欧州は近畿日本ツーリストの66・2%増を筆頭に、日本旅行は58・7%増、
JTBも31・6%増、ジャルパックも27・3%増と、それぞれ増えた。
ハワイの人気も根強く、日本旅行が48・1%増、JTBも20・8%増えた。
中国は各社とも70・0%減〜87・1%減と激減し「先行きは不透明で依然厳しい」(ジャルパック)情勢。
ただ旅行大手幹部は「欧州などへの長距離ツアーや、航空機のビジネスクラスを利用した
高額商品などが好調で、中国の不振はカバーできている」と話す。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2012123002000096.html