【悲報】海上自衛隊艦艇による史上初のミャンマー寄港計画、中国を配慮し中止に
民主化が進むミャンマーに、海上自衛隊の艦艇が初めて寄港する計画が
ミャンマー政府の求めで直前で中止になっていたことが分かり、
背景には、日本との関係が冷え込んでいる中国を過度に刺激したくないとの
判断があったものとみられています。
関係者によりますと、中東のペルシャ湾で行われた機雷除去の訓練に参加した
海上自衛隊の掃海母艦「うらが」と掃海艦「はちじょう」が、
日本に戻る途中のことし10月下旬、ミャンマー最大の都市、
ヤンゴンの港に寄港する計画が進められていたということです。
ミャンマーは軍事政権が長く続いたことなどから、これまでに海上自衛隊の
艦艇が寄港したことはなく、民主化が進むミャンマーと日本の新たな防衛交流になるはずでした。
ところが直前になってミャンマー政府から計画を中止したいという連絡があり、
結果的に寄港は実現しなかったということです。
ミャンマーは、去年3月の民政移管以降、日本や欧米との関係強化に乗り出す一方、
軍事政権時代に結びつきを深めた隣国、中国との関係にも配慮した外交を進めています。
このため、今回、ミャンマー政府が海上自衛隊の寄港の受け入れを中止した背景には、
沖縄県の尖閣諸島を巡って日本との関係が冷え込んでいる中国を過度に刺激したくないとの
判断があったものとみられています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121228/k10014490621000.html