http://gendai.ismedia.jp/mwimgs/c/e/580/img_ce3d70bef8d4228416e696fac85f668443331.jpg  自民党の安倍晋三総裁は12月23日のフジテレビの番組で、2%のインフレ目標について「次(来年1月)の政策決定会合でそうならないなら、日銀法を改正し、アコード(政策協定)を結んで、それを設ける」と述べた。
そのほかにも、インフレ期待(予想)のアップ、それに伴う実質金利低下(=名目金利マイナスインフレ予想)の話もしていた。
 筆者はいろいろなところで安倍氏の真意なるものを聞かれる。もとより人の真意はうかがい知れないが、少なくとも、23日のテレビで見る限り、正確に金融緩和による景気回復のメカニズムを説明している。
 20日の日銀金融政策決定会合で、追加金融緩和(基金10兆円増額)と次回会合での「物価安定の目途」を見直すように"予告"した。
もし、日銀が安倍氏の要請を正確に理解していれば、インフレ目標とは、2%と言う数字だけでなく、その達成時期、達成できない場合の責任をも含むことがわかるはずだ。であれば、次回の2013年1月21、22日の政策決定会合では、それらも含む内容でないといけない。
 その場合、これまでの「緩和は2013年末まで」、「基金で〇兆円増額」という方式は、「達成期限を明示したインフレ目標2%」との整合性を厳しく問われるはずだ。
10年前に作成したインフレ目標政策批判へのFAQ
 安倍自民がインフレ目標に本気になったので、マスコミの理解も少しはまともになってきたが、NHKなどは相変わらずトンチンカンな番組が多い。
 筆者がインフレ目標、金融政策を本格的に勉強したのが、1998年プリンストン大に留学し、当時のバーナンキ教授(現FRB議長)らから聞いてからだ。
その後2001年に日本に帰ってきたが、あまりに無理解が多かったので、今から10年前の2003年3月にバーナンキ教授にチェックしてもらって作ったのが、インフレ目標政策への批判に答えるというFAQだ。
以下リンク先でご確認を
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/34427