スレタイ:梅田を毎日ぐーるぐる
大阪・キタの繁華街に、ひと乗り100円で一周するループバス(循環バス)を走らせる計画が持ち上がっている。
JR大阪駅北側で進む「うめきた」再開発で商業圏が拡大することを受けたもので、阪急バス(大阪府豊中市)が今月14日、近畿運輸局に申請。来春の運行開始を目指している。
駅周辺に点在する商業圏を結び、集客につなげようという計画で、新たな足として定着するか、注目される。
うめきたで、オフィスや商業施設などが入る複合施設「グランフロント大阪」が来年4月に先行オープンするのに合わせ、開発事業者12社による社団法人「グランフロント大阪TMO」(大阪市)が運行を決め、阪急バスに委託した。
計画では、JR大阪駅から反時計回りに、西梅田―北新地―東梅田と回り、阪急梅田駅から茶屋町方面を経由する延長約4キロ、約30分のルート。
12か所の停留所を設け、午前10時から午後9時まで10分間隔で運行する。「梅田をぐるっと巡る」との意味を込め、「UMEGLE(うめぐる)―バス」と名付ける予定だ。
ループバスは、東京や京都、神戸などの大都市でもターミナル駅周辺で走っている。キタでは大阪駅のそばに私鉄や百貨店が集中する特性上、需要は少ないとされていた。
だが、近年は、大型書店がオープンした茶屋町や、梅田スカイビルなどが立ち並ぶ「新梅田シティ」、ブランド店が多数入る西梅田の複合施設「ハービスプラザ」など、商業圏が広がり、大阪駅の南北を結ぶ交通の強化が課題となっていた。
同TMOの担当者は「将来的には、東京・丸の内のループバスのように、無料化を目指したい」とする。
(2012年12月21日 読売新聞)
http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20121221-OYO1T00930.htm