山梨 中央道トンネルで崩落 火災も発生

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96 サビイロネコ(徳島県)
(昭和51年11月29日付け51検第458号 日本道路公団総裁あて)

検査したところ、中央高速道路笹子トンネル西工事ほか
13工事(工事費総額403億3194万余円)において、
次のとおり、監督及び検査が適切でなかったため、
トンネルアーチ部の覆工コンクリート等の施工が設計と相違し、
その一部の強度が設計に比べて低くなっていると認められる事例が見受けられた。

覆工コンクリートについては、巻き厚不足が設計巻き厚の2分の1を超える箇所が15箇所(15区間、163m)あるほか、
3分の1を超え2分の1以下の箇所が142箇所(138区間、1,463m)、
4分の1を超え3分の1以下の箇所が182箇所(163区間、1,817m)あった。

覆工の背部に1mを超える空げきを生じている箇所が17箇所(17区間、179m)、
50cmを超え1m以下の空げきを生じている箇所が240箇所(210区間、2,351m)、
30cmを超え50cm以下の空げきを生じている箇所が435箇所(303区間、3,443m)あった。

モルタル注入区間において、モルタルがてん充されないで空げきを生じている箇所や、
コンクリート巻き厚不足部分にコンクリートより強度の著しく低いモルタルがてん充されている箇所も見受けられた。

>また、トンネル覆工の良否は車両通行の安全確保のため極めて重要であり、
>しかも、供用開始後の補修が著しく困難となるものであるから、

http://report.jbaudit.go.jp/org/s50/1975-s50-0159-0.htm

左側が設計、右側が現状の断面図
http://report.jbaudit.go.jp/org/s50/img/1975-s50-0159-0-Z0.jpg