すき家社長「今後10年で売上20倍達成を信じられない社員は去れ!」

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1 アメリカンカール(福岡県)

 本日(11月27日)の注目は企業面から「乱戦 牛丼店「米産輸入増で値引き再燃へ 『焼く』丼台頭、
3強脅かす」の記事。原料の米産牛肉の価格高騰や消費停滞、
新たなライバルに苦しむ牛丼店各社の苦闘を紹介する内容だ。

 値下げする余裕もないぐらいに収益が苦しく、今週以降は値下げする余裕が無かった吉野家、
すき家、松屋の大手牛丼各社だが、再び低価格競争が再燃する可能性があるのだという。
年明けにも実施される米産牛肉の輸入緩和の影響で牛肉価格の下落が予想されるためだ。

 これを見越していたのか、吉野家は10月に、通常店舗で380円する牛丼を250円で提供する戦略店
「築地吉野家 極(きわみ)」をオープン。280円の他社を30円下回る価格設定で
ライバルから顧客を奪おうと画策している。また、松屋の緑川源治社長も
「牛肉価格が下がれば値下げキャンペーンをしたい」と明言している。

 競争を煽るのは牛肉価格だけではない。従来の牛丼のように“煮る”丼ではなく、
“焼く”丼で急速に店舗を拡大した「東京チカラめし」の台頭が、牛丼各社の顧客を奪いつつあるのだ。
松屋の緑川社長によれば「必ずウチのすぐ近くに店を出す」らしく、
露骨に顧客を奪う戦略に警戒感を強めている。

 ところで、一連の状況に危機感を強めた「すき家」を運営するゼンショーホールディングスの
小川賢太郎社長は「過去10年で売上高は20倍になった。今後10年でも20倍にできる。
そう信じられない人はこの場から去れ!」と、若手や中堅社員を集めた社員集会で叫んだのだとか。
驚愕の単純計算。社員を鼓舞するための言葉とはいえ、
「東京チカラめし」よりもこの発言に危機感を抱いた社員も多いのでは。
http://biz-journal.jp/i/2012/11/post_1068.html