性別に「中立」な玩具カタログ、スウェーデン
【AFP=時事】スウェーデンの玩具販売最大手トップ・トイ(top Toy)は23日、クリスマス商戦向けの同社商品カタログについて「男女の性別に中立だ」と表明した。
現実と仮想の世界が一体化、今年のトレンドは「iPadおもちゃ」
トップトイは米大型玩具店チェーン「トイザらス(Toys-R-Us)」のフランチャイズだが、デンマーク版のカタログでは男児が機関銃のおもちゃを持っているのに対し、
スウェーデン版では女児に置き換えられている。
また「ハローキティ(Hello Kitty)」や人形のページからも、デンマーク版で写っている女児がスウェーデン版では男児に置き換えられている。
姉妹チェーン「BR」のカタログでも、デンマーク版ではピンク色の少女のTシャツがスウェーデン版では水色になっている。
トップトイのヤン・ニーべリ(Jan Nyberg)販売担当ディレクターはスウェーデン通信(TT)に対し
「ここ数年、スウェーデンの市場で性差に関する議論が盛んになってきたことに我が社も気付き、対応した」と述べた。
トップ・トイでは、広告自主規制機関から「指導と助言」を受け取ったとしている。ニーべリ氏は
「今年はBR、トイザらス両方のカタログを例年とは完全に違った形で製作した。性に関する新しい考え方には、こうあるべき、ないべきといったものはない。
男児向けでも女児向けでもなく、子ども向けの玩具だ」と説明している。
同社は3年前、男児に「スーパーヒーロー」の格好をさせ、女児に「お姫さま」を演じさせた2008年のクリスマス・カタログをめぐって時代遅れの
性別役割を助長しているとの苦情を受け、スウェーデンの広告自主規制機関から非難されていた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121126-00000031-jij_afp-int