行司からセクハラ、暴行受けた…鳴戸部屋の元力士2人、先代親方の法定相続人ら訴える
大相撲の鳴戸部屋(千葉県松戸市)に所属していた元力士2人が、セクハラ行為や暴行で
精神的苦痛を受けたなどとして、昨年11月7日に59歳で急死した先代鳴戸親方(元横綱・隆の里)
の法定相続人らに計2200万円の損害賠償を求め、1日までに千葉地裁松戸支部に提訴した。提訴は9月10日付。
訴状によると、元力士(18)は2010年7月ごろから、同部屋所属の行司に抱きつかれたり、
下半身を触られたりするセクハラ行為を受けていた。他の力士らにも竹刀で殴られるなどして、
今年1月に引退した。
別の元力士(22)は昨年2月、ちゃんこの味付けをめぐって先代親方に角材で殴られたほか、
他の力士らに集団で暴行され「身体的、精神的苦痛を負った」などとして、同年5月に引退した。
セクハラ・暴行疑惑は昨年11月「週刊新潮」の記事で発覚し、日本相撲協会は先代親方と
同部屋所属で当時関脇だった大関・稀勢の里らから事情聴取した。
しかし、渦中の先代親方は聴取が終わった翌日の7日に福岡市内の病院で急性心不全のため急死。
前日までは弟子の朝稽古の指導もしており、突然の悲報に周辺からは
「週刊誌報道を受けての精神的なストレスが体調を悪化させたのでは」との声も出た。
提訴した2人は「集団暴行やリンチ行為は日常的だった」と指摘。先代親方の法定相続人の夫人と子2人、
部屋所属の行司を訴えた。同協会広報部長の八角親方(元横綱・北勝海)は
「(提訴の)報告は聞いているが、現段階でのコメントは差し控えたい」と話した。
http://news.livedoor.com/article/detail/7005814/