見えてきた次期GT500車両。DTMとの交渉は大詰め
2009年から、DTMドイツツーリングカー選手権と車両規則の統一化について交渉を進めてきたスーパーGT500クラス。
2014年からGT500クラスの車両規則が変更になることに合わせ、DTMとの合意は間近と伝えられているが、現在の状況、そして新たなGT500車両はどんな形になるのだろうか?
気になるのが、ホンダの伊東孝伸社長がスーパーGT参戦を公言した、3年以内の市販化が進められているスーパースポーツ、ホンダNSXの存在だ。
まだプロトタイプしか存在していない新NSXだが、ハイブリッドを搭載したミッドシップレイアウトとなっており、今までのGT500、DTM車両のようなFRではない。
ただ、これについても坂東代表は、今回のモノコック統一化が「GTAとITRの合意によるもの」であり、GTAはホンダに対し、ミッドシップのNSXで出ることを認めるものの、
その車両製作については共通モノコックを使うこと、ミッドシップのNSXに性能調整(BOP)をかけることで参戦を認める形だ。
現在の交渉の段階として坂東代表は、すでに同じモノコックを使って車両作りをすることは合意に至っているものの、「細かい部分を早く決めなければいけない状況で、
今月中には決められると思う」という。エンジンについては、DTMは現在使用している4リッターV8が2017年まで使用される予定で、排気量が変わると言われているGT500とは、BOPで調整される方向になりそうだ。
GT500に参戦する3メーカー、DTMに参戦する3メーカーと計6メーカーが共通したモノコックやパーツを使い参戦することになる未来のスーパーGT/DTM。ただ、共通パーツが多くなれば他の
メーカーも参加することも可能になる。その部分を聞くと、「可能だと思う」と坂東代表。もしかすると、今GT500/DTMに参戦している6メーカー以外にも、名乗りを上げるメーカーが出てくるかもしれない。
http://as-web.jp/news/info.php?c_id=2&no=43229 http://media.il.edmunds-media.com/acura/nsx/ns/acura_nsx_f34_ns_90512_717.jpg