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95 コラット(山形県)
【韓国】完全犯罪が遂に見破られる

2010年4月、サンナクチ(テナガダコの踊り食い)を利用し、交際相手のYさん(22)を窒息死させたとして逮捕、
起訴されたK被告(31)に対し、検察は死刑を求刑した。

仁川地裁で3日行われた公判で、検察は「K被告は、人間が犯すことができる最も残酷な罪を犯した上、犯行は緻密(ちみつ)
かつ計画的だった」として、死刑を求刑した。仁川地検の朴栄彬(パク・ヨンビン)検事は「証人の証言などを照合すると、
K被告が有罪ということは明白だ。K被告の犯行の手口はあまりにも完璧で、同様の手口による第2・第3の犯罪が発生する
可能性もあることから、このような犯罪が2度と起こらないようにするため、死刑を言い渡すべきだ」と説明した。

事件当時、K被告はタコを購入した後、Yさんと共にモーテルに泊まった。その後、K被告は「タコを食べていたYさんが倒れ、
息をしていない」と通報し、警察が出動したが、Yさんは間もなく死亡した。この事件は当初、事故死として処理され、Yさんの
遺体は解剖もされずに火葬された。ところが、Yさんが、死亡する1カ月前に生命保険に加入していたことや、保険の受取人が
法定相続人から交際相手のK被告に変更されていたことが明らかになり、遺族が再捜査を求めた。仁川地検は、
K被告が書類を偽造し、2億ウォン(約1400万円)の保険金を受け取ったことなどを突き止めたが、Yさんの遺体はすでに火葬
されていたため、有罪を立証できるか否かが関心を呼んだ。

この日の公判で検察は、K被告の犯行が、サンナクチとは無関係の「故意の殺人」だったと主張した。
検察は「K被告が保険金を目当てにYさんを殺害し、サンナクチを食べていて窒息死したように見せ掛けたものだ。K被告は
強盗傷害などの前科があり、Yさんと交際する一方で、ほかの女性2人とも交際していた」と説明した。