1日午前1時半ごろ、北九州市小倉北区東篠崎1丁目のマンション11階で「おなかを刺された」と、この階に住む女性から110番があった。
福岡県警小倉北署員が駆けつけたところ、同区の飲食店経営の女性(55)が左頬と左脇腹を切られ、血を流して通路に座り込んでいた。
病院に搬送されたが、命に別条はないという。小倉北署は殺人未遂事件として、現場から逃走した男の行方を追っている。
同市では8月30日午前2時13分ごろにも、八幡西区黒崎4丁目の雑居ビルでスナック従業員の女性(44)が頬を切られ、腰を刺される殺人未遂事件が起きており、県警は関連を調べる。
同署などによると、1日午前1時半ごろ、帰宅してきた女性が1人でマンションのエレベーターを降りて通路を歩いていたところ、背後に気配を感じ振り向いた際、男から刃物のようなもので切りつけられたという。
男は無言で、女性を待ち伏せしていたとみられる。
傷の長さは左頬が十数センチ、左脇腹は約20センチ。女性は「顔は認識できず、知り合いかどうかも分からない。心当たりもなく、トラブルもない」と話しているという。
女性が経営する飲食店は、暴力団員の立ち入りを禁止する標章を掲示する対象地域にあるが、標章を掲示する対象業種ではなく、掲示はしていなかった。
現場は北九州モノレール片野駅から約400メートル離れた、団地やマンションなどが立ち並ぶ一角。
=2012/09/01付 西日本新聞夕刊=
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