黒く塗った大量の1万円札を薬品で元に戻すとの名目で1500万円をだまし取ろうとしたとして、
神奈川県警はカメルーン籍の男を詐欺未遂の疑いで逮捕し、29日発表した。男は同罪で起訴されている。
容疑を否認しているという。
県警国際捜査課によると、「ブラックマネー詐欺」と呼ばれる手口で、国内外で被害があるが、
国内での摘発は珍しいという。
起訴状によると、男は住所不定、中古家電買い取り業のティゴング・ポール被告(47)。
発表によると、ティゴング被告は7月8日、知人が紹介した横浜市青葉区の会社社長の男性(60)に
黒く塗った1万円札数枚を示し、「アフリカなどの途上国に日本政府が送った援助金を横流しするため、
黒く塗って日本に持ち込んだ」と説明。液体や白い粉をかけ元に戻して見せた。続いて、
2億円相当の札束と称した黒い束を示し、「薬品を買うのに1500万円かかる。戻せば2億円の3割を払う」
と持ちかけ、現金をだまし取ろうとした疑いがある。
不審に思った男性が警察署に届け出た。「札束」は黒色の画用紙だった。
http://www.asahi.com/national/update/0829/TKY201208290679.html