学生「救急車…」119番「タクシーで行けるでしょ」学生「え…はい」→自宅で死亡 母親、1000万円要求へ

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1 ブリティッシュショートヘア(東京都)

山形市が、救急車出動基準を初公開

 山形市で昨年10月、山形大2年大久保祐映(ゆうは)さん(当時19歳)が死亡したのは、119番通報を受
けたにもかかわらず、市側が救急車を出動させなかったためだと遺族が訴えている問題で、市の武田弘太郎消防
長は28日、救急車出動を是非を決める6項目の基準を初めて明らかにした上で、大久保さんのケースについて
「職員が総合的に判断して決めた」と説明した。

 この問題への市側の説明が不十分だとして、市議会はこの日、全員協議会を開いて、市川昭男市長らから改め
て説明を受けた。質疑では、救急車出動の判断基準に関連した質問が相次いだ。

 武田消防長によると、119番通報には、市消防本部の通信指令課職員が2人で対応。市独自の「受理票」に
基づき、傷病者の意識や出血、嘔吐(おうと)の有無など6項目について、1人が通報者に質問し、回答内容をも
う1人と検討した上で、救急車の出動の是非を決めるとした。

 大久保さんの通報については、意識と呼吸については、自分で通報したことから問題ないと判断。「自分で歩
けるの」という職員の問いかけに、大久保さんは「はい」と答えたが、「吐いてしまった」とも伝えていた。出
血や打撲の有無に関しては、職員は質問しなかった。

 市消防本部には昨年、大久保さんと同じように「本人が通報」「救急要請」「自分で動ける」という内容の通
報が、別に2件あったが、いずれも緊急性が低いとして、救急車は出動させなかったという。

 ただ実際には、意識や呼吸があっても、救急車を出動させる例はある。各項目の回答内容をどのように評価す
るかについて、武田消防長は「職員が総合的に判断して決めている」と答えるにとどまり、受理票の質問項目が
明確な「基準」と呼べるかどうか、議論の余地を残した形となった。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamagata/news/20120828-OYT8T01378.htm