海洋資源調査、15年度技術確立=沖縄、伊豆、南鳥島海域など―文科省
沖縄や伊豆・小笠原、南鳥島海域などで、鉱物資源の分布と埋蔵量を調査する技術を2015年度末までに確立するとの
ロードマップ(行程表)を文部科学省がまとめ、20日開かれた科学技術・学術審議会の海洋鉱物委員会で明らかにした
。
商業採掘が期待できる鉱床の情報を、18年度に石油天然ガス・金属鉱物資源機構や民間企業に提供することを目指している。
これらの海域では、金、銀、銅などを含む海底熱水鉱床やレアメタル(希少金属)のコバルトを多く含む岩の塊、
レアアース(希土類)を多く含む泥などが見つかっている。しかし商業採掘には、形成過程をある程度解明し、
規模や採算性の面から最も有望な鉱床を探す必要がある。
海底の地形や地下構造、鉱床探査の手掛かりとなる海水成分などを高い精度で測定するセンサーの開発には
さまざまな大学や研究機関が取り組んでおり、文科省は各技術を統合する中核機関を公募で選定する。
年5億円以上を投じて3年間で実用化し、民間企業に技術移転できるようにする。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120820-00000074-jij-soci