“珍種”カブトやクワガタ ふれあい昆虫館展示
県ふれあい昆虫館(白山市八幡町)は、目が白いカブトムシと、あごの長さが左右で違うミヤマクワガタのミニ展示「ちょっとかわったカブト・クワガタ」を開いている。
いずれも来館者から提供された昆虫で、担当者は「非常に珍しいのでぜひ一目見てほしい」とPRしている。(今井智文)
目が真っ白
展示しているカブトムシはホワイトアイと呼ばれ、普通は黒い目が真っ白。突然変異で生まれ、放射線の影響などではない。
目が見えていないらしく、屋外で生き延びることは非常に珍しい。昆虫館では数年前に一度だけ展示したことがある。
富山県内でカブトムシを育てていた人が、成虫の中にホワイトアイがいるのを見つけ、五匹を昆虫館に寄贈。このうち雌雄一匹ずつを展示している。
左右のあごアンバランス
ミヤマクワガタは富山県で捕獲された雄一匹で、左のあごや左前脚が右に比べて短い。さなぎの間に何らかの異常があった可能性などが考えられ、昆虫館では初めてのケースだという。
カブトムシとミヤマクワガタはケースに入れて展示。
親子連れなどが驚いた表情でのぞき込んだ。同館の担当者は「突然変異はあまり研究が進んでいないので、変わった昆虫を見つけたらぜひ紹介してほしい」と話している。
展示は二十六日ごろまでの予定だが、昆虫の寿命次第で前後する。
館ではこのほか、こん虫夏まつり2012を開催中。十二〜十五日は午後二時から「○×クイズバトル」が開かれる。
北陸中日新聞
http://www.chunichi.co.jp/article/ishikawa/20120812/CK2012081202000226.html