ヨーロッパ終わってた\(^o^)/ 若年層の失業率、スペイン52.7%・ギリシャ52.8%

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1 セルカークレックス(京都府)

 そして冒頭にあるように、特に問題視されているのが、若年層の失業率。25歳未満の
失業率はEA17か国で22.4%・EU27か国でも22.6%を記録しており、5人に1人以上が
失業状態。中でもギリシャの52.8%(2012年4月)、スペインの52.7%を筆頭にポルト
ガルやイタリアなど、経済的に弱い国や労働市場での問題点を抱える国での高さ、急激に
経済が冷え込んだ国の失業率増加が確認できる。

 スウェーデンの若年層失業「率」が急激に改善しているが、人口(900万人強)の少なさ
による「ぶれ」の可能性は否定できない。実際前月はプラス2.4%と大幅に悪化していた
。同国ではヨーロッパの中では数少ない、経済的に堅調な国であり、全体の失業率は7.5%
とEU諸国でも低い位置にある。その3倍以上もの高い失業率が確認される若年層の雇用
状況に、問題が存在していることは容易に想像できる(ちなみに同国の25歳〜74歳における
失業率は5.4%でしかない)。

 各国とも総じて若年層の失業率が高いのは、産業構造の変化、そして若年層が手掛ける
ことが多い「技術が未習得でも可能な、比較的容易な作業」が機械化され、為替レート上
で相対的賃金の安い新興国に割り振られるのが主な要因。

 さらに債務問題で国レベルの財政が悪化しており、その対策として緊縮財政が取られて
いることも大きな要素(上記のイタリアもその一例)。一般的に緊縮財政をとれば国内の
産業が冷え込み、経済は低迷してしまう。当然、労働市場も緊縮する。その上、ヨーロッパ
諸国は他の先進国同様に高齢化により就労年齢が上がっていることから、必然的に「席が
空かない」状態になり、若年層が割を食う事態に陥っている。その上すぐには利益の上で
の成果が出ない「若年層の労働訓練・修練」は「即戦力にならない」「結果が出ない」
とばかりに軽視されるため、若年層の立ち位置はますます悪化する。いわゆる負のスパイ
ラル状態といえる。