やなせたかし(93歳) 「本当の正義の味方は、戦うより先に、飢える子供にパンを分け与えて助ける人」

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1 ラグドール(埼玉県)

ソース(MSN産経ニュース) http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/120728/wlf12072817000019-n1.htm
写真=インタビューに答えるやなせたかしさん
http://sankei.jp.msn.com/images/news/120728/wlf12072817000019-p1.jpg

 絵本作家で漫画家のやなせたかしさんの原作を基にした人気アニメーションシリーズの劇場版24作目「それゆけ!アンパンマン 
よみがえれ バナナ島」が公開中だ。インタビューに応じたやなせさんが、作品や半生、“仕事”で縁がある関西を語った。

(ばっさり中略)

■新作映画は「復興」がテーマ ばいきんまんも活躍!

 そんなやなせさんの原作を基にした、公開中の映画「それゆけ!アンパンマン よみがえれ バナナ島」のテーマは「復興」だ。
天候異変のため、バナナが枯れた島をよみがえらせようと、アンパンマンたちはバナナ島へ向かう。

 「バナナはね、子供も、大人も好き。僕も毎日食べるんですけど。デパートへ買いにいくと、夕方には売り切れちゃう。そんな
人気の食べ物でやろうと」

 加えて元デザイナーとしての視点もあった。やなせさんはかつて三越宣伝部のデザイナーで、いまも使われる包装紙の筆記体
文字は彼が描いたものだ。アニメーション作りにおいても、冷静な判断を持ち続ける。「アニメで最も手間がかかるのが、群衆処理。
島の住人がバナナなら、描くのが易しくなる。その上、バナナは非常に形が愛らしい」と笑った。

 今作では“敵”である、ばいきんまんも島のために活躍。そこに、作者の思いが込められている。「一大事に、敵も味方もない
でしょ。現在、私たちが住む地球は相当に危なくなっている。そんなときに、戦争で互いを殺し合うのは実に愚劣」と語気を強める。
「そのうち気付くはずです。国内で戦うことがバカげていると気付いたんだから。いざというとき、助け合うよりほかにないとね」