JR西の駅員、イコカ記録消去し私鉄無賃乗車
JR西日本は26日、東海道線吹田駅(大阪府吹田市)の男性駅員(57)が、同駅で拾うなどしたICカード乗車券「ICOCA(イコカ)」を使って私鉄の
無賃乗車などを繰り返したと発表した。
不正額は計1万6060円で、拾ったイコカ6枚のうち一部を払い戻して現金も着服。JR西は懲戒処分や告訴を検討している。
JR西によると、駅員は2010年2月〜今年7月、神戸市内へ帰宅する際、拾得物のイコカで同市営地下鉄や神戸電鉄などに乗り、自宅最寄りの
同電鉄花山駅(神戸市北区)で、自動改札機のバーを無理に開けて通り抜けるなどし、26回不正乗車。後日、勤務する吹田駅などの機械で各駅へ
の入場記録を消し、乗車していないことにしたという。
この機械は駅員なら誰でも操作でき、イコカが利用できる私鉄や地下鉄などの記録も消去できる。
駅員は、拾ったイコカのうち3枚計2570円も払い戻していたとされる。
JR西の定期調査で判明し、駅員は「金に困ってやった」と不正を認めているという。
(2012年7月26日20時54分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120726-OYT1T01171.htm