中国政府「接待の席ではフカヒレ禁止。3年以内な」 ネット猛反発「農民なら一生かかっても食べらないのに、まだ食うのか」
【上海=河崎真澄】中国政府が今月初め、公務接待の宴席に「フカヒレ」を出さないよう関係部門に指示する方針を決めたものの、
禁止令の導入時期を「3年以内」としたため、波紋が広がっている。中国版ツイッター「微博」では、「農民なら一生かかっても食べ
られないフカヒレを、公務員や国有企業の幹部らはまだ3年も宴会で食べ続けるつもりか」「(中華で同じ高級食材の)アワビや
ツバメの巣ならいいのか」などと強い反発を招いている。
フカヒレを遠ざけることで、政府関係者や国有企業などの間で日夜で繰り広げられる「官官接待」費を節約し、さらに、フカヒレが
取れるサメ類の保護につなげるなどと説明された。
公務での高額宴会、使途が不透明な公費出張、公用車という「三公経費」に住民の批判が高まっていることが背景にある。10月
1日付で公費節約を命じる「機関事務管理条例」を施行する予定だが、フカヒレなど高級食材については具体的に条例で言及され
ていない。
中国では、財政が急速に悪化している浙江省温州市が今年5月、公務接待にフカヒレやアワビ、茅台酒などを出すことを禁じる
通達を行っており、今後、地方で「禁止令」を先取りするケースも出てきそうだ。
フカヒレをめぐっては米国各地で売買禁止法案が成立し始めているほか、香港や東京、ニューヨークなどで高級ホテル
「ザ・ペニンシュラ」を展開する香港上海大酒店が年初に、「海洋環境の向上に貢献する」としてレストランのメニューからフカヒレを
外した。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120723/chn12072318080001-n1.htm