c⌒っ*゚ー゚)っφメモメモ....  スレ立て依頼所  c⌒っ*゚ー゚)っφメモメモ....

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16 アメリカンショートヘア(チベット自治区)
・最近、夕方が近づくと憂鬱が襲ってくる。原因は、大阪の「お客様オフィス」から全デスクの
もとに送られてくる、読者の電話やメールをまとめたリポート。
「朝日は橋下の宣伝機関か」「維新の会の話を垂れ流すのはいいかげんやめろ」「もう購読
を辞めさせていただく」ああ、またか、と思う。橋下氏のことを紙面で取り上げるたびにこうした
反響がいくつも届くことを、もう何カ月繰り返しているのだろう。もちろん苦情とはいえ、貴重な
読者の声。正面から受け止め、今後の紙面づくりに生かしていく大事なきっかけにしていけばよいのだ。
だが、コトはそれほど簡単ではないのである。
橋下氏をウオッチしている大阪社会部は当然のことながら、橋下氏を宣伝しようと記事を書いている
けではない。原則は中立だし、氏の発言に危惧を感じて記事化することも多い。それでもこの反響
なのだ。  さらに事態を複雑にしているのが、同じ記事に対して寄せられる真逆の反応の存在。
少しでも橋下氏の問題点を指摘すると、「なぜ橋下さんの足を引っ張るのか」「偏向報道の極み。
許せない」という声が、これまた複数寄せられるのである。
要するに、身を粉にして橋下氏のことをがんばって書けば書くほど、いずれも読者の怒りを買い
「新聞の購読をやめます」とまで言わしめてしまうのである。わざわざ電話してきて下さるのはごく
一部の読者であることを考えれば、どれだけ多くの人が無言で新聞の購読をやめているのかと想像し
背筋が寒くなる。気力が落ち込むのをどうすることもできない。
新聞が売れない時代、これがどれほど大きなことか!
いま朝日新聞では、橋下人気が国政に影響を及ぼし始めていることもあり、橋下氏に関する記事を
全国で掲載していくことを紙面の「ウリ」にしようという機運がある。大阪発の記事が東京で
掲載されるハードルの高さを思えば、大阪のデスクにとってはまことにありがたいことである。
だがしかし、正直、とてもじゃないが諸手を挙げて喜ぶことはできない。前述の現象が示しているのは、
橋下氏はそんなに甘い存在ではないどころか、諸先輩たちがつないできた新聞の歴史にピリオドを
打ちかねない人物ということだ。生きるか死ぬかの闘い―おおげさではなく、日々そう思い知らされている。
(以下はwebで)