【さいたま市】JR浦和駅に6階建ての駅ビル構想に商店街「街潰れる」と反発
鉄道高架化工事が行われている浦和駅で、JR東日本が西口に6階建ての駅ビル
「アトレ」の開発計画を進めている。JR側は14年度の開業を目指しているが、
地元商店街からは「一方的な計画。客が囲い込まれて、浦和の街がめちゃくちゃになってしまうのでは」
と反発の声も上がっている。【林奈緒美】
JR東日本の計画によると、高架化工事で駅の東西を横断する自由通路が開通され、
線路下にできる約8600平方メートルの改札口外側に、物販や飲食店、子育て支援施設などを整備。
続いて旧駅舎跡に大型商業施設「アトレ」(6階建て、延べ床面積約5100平方メートル)を建設する。
高架化工事終了後に自由通路脇の空間から着工し、順次開業を目指すという。さらに駅西口の商業施設「コルソ」と、
東西自由通路とを結ぶ地下通路の建設も計画している。
JR東日本は19日に地元商店会の関係者らに計画を説明した。同社広報部は
「あくまで構想段階。今後、地元やさいたま市の意見も聞き取り、計画に反映させていく」としている。
しかし、西口活性化対策協議会会長の羽部隆さんは「『地域の発展につながるような計画』
と言っているが信じられない。駅ビルの中だけで買い物し、街が潰れてしまうのでは」と危惧。
地元商店会は近く対案を作成し、JR東日本に申し入れる予定だ。
さいたま市の清水勇人市長は21日の定例記者会見で「地元との連携が不可欠。
地元の要望などをJRに要請していきたい」と語った。
JR東日本とさいたま市は99年度に高架化事業を開始しており、
総事業費は355億円(うち市負担343億円)。今年度末に完成し、
13年4月からは湘南新宿ラインが停車する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120628-00000125-mailo-l11