精神障害者、高校に侵入、放火

福井署は２７日、福井県福井市御幸２丁目の高志高校に侵入し講義室内にあったごみに火を付けたとして、建造物侵入、現住建造物等放火未遂の疑いで
福井市の３０代男を現行犯逮捕した。校内には当時、生徒１１１７人、教職員８１人がいた。生徒２人が消火器の粉を吸い込み気分が悪いと訴え、病院に搬送されたが無事だった。

　同署は男に精神障害があるとして氏名を公表していない。

　逮捕容疑は同日午前９時４０分ごろ、校舎内に侵入し、２階講義室のごみ箱のごみにライターで火を付けた疑い。

　同署や同校によると当時、２限目の授業中だったが、講義室は使われておらず人はいなかった。男はごみに火を付けた５分ほど後に隣の部屋に行き、
居合わせた教員に「燃えている」と伝えたらしい。男性教員２人が男を取り押さえる一方、消火器で消し止め、同９時５０分ごろ１１９番通報した。火を付けた際、灯油などの燃料は使わなかったとみられる。

　同校は事件後、全校生徒を体育館に避難させ、状況を説明。約５０分後に生徒を教室に戻し、その後は通常通り授業をした。教職員には不審者対策の徹底を申し合わせた。

　川村一実校長は「たくさんの生徒を預かっている中、このようなことが起きないよう、不審者対応をしっかりしていきたい」と話していた。

http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/accidentandincident/35451.html